全但印刷工芸株式会社

2018.08.15 活動報告

アイディアの玉手箱から飛び出す印刷領域を超越した発想力。老舗「クリエイティブ企業」。

新しい挑戦を楽しむための、クリエイティブな体温づくり。 

印刷業は、あらゆる意味でコミュニケーション産業でもある。

めまぐるしく変化する時代と技術革新の波にさらされながら、ますます高度で迅速な情報化を求められている。

全但印刷工芸株式会社は、大正8年(1919年)に「日の出印刷」として創業。

昭和44年(1969年)に現社長・宮谷智彦氏の父親が法人化し、全但印刷工芸株式会社を設立。社名に工芸をいれているのは、当時、看板も主力的な業務であったからだという。

宮谷智彦氏は大学を卒業後、同社に入社し、印刷現場を中心に業務にあたった。そのため、「どんな印刷機も操作できる社長」と言われるほど、印刷技術の腕を磨いた。

4代目として代表取締役についたのは平成18年(2006年)であった。

100年にも及ぶ歴史を刻む、老舗企業の未来を託された宮谷智彦氏は「新しいことに挑戦しながら、地域のことを考え、従業員が楽しく仕事に取り組んでもらえれば嬉しいと思っています」とほほ笑みながら、今後の会社運営に関わる思いを語ってくれた。

 

最先端の発想を見える化。信頼の「百年企業」へ。

「決めつけ」からの脱皮。

印刷屋だから、印刷しかできない。そんな「決めつけ」のイメージを脱ぎ捨てたいです。

弊社は印刷だけではなく、映像やウェブサイトの制作、商品開発など、クリエイティブな分野で幅広く事業展開しています。

その実績のおかげで「クリエイティブ会社」としての知名度は上がってきていますが、印刷会社という看板を掲げているので、どうしても印刷しかできないと思われがちです。

お客様のニーズに応えた、さまざまな提案・制作業務ができる会社だということをこの機会に伝えたいです。

 

進化できる「強み」でなければ、時代遅れの弱みに変わる。

会社の強みは、何もしなければ、いずれは弱みに変わると思っています。ある時代は強みであっても、それだけを同じようにやっていたら時代遅れになり、気がつけば会社は厳しい状況になってしまいます。

印刷業界はデジタル化の波の中で、めまぐるしい変化と進化を遂げています。その昔、寝る暇もないほど忙しく稼働していた写植屋さんが今や業界の中から完全に姿を消し、若い世代では知らない人の方が多くなっています。

そんな激動の時代を知っているからこそ、次の時代を見つめ、新しいことに挑戦し続けたいと思います。

 

お客様の頭の中に棲むイメージを具現化。

お客様の頭の中にあるモノを具現化しようというときに、私たちもその場に参加させてもらい、一緒にアイディアを出し合いながらひとつのモノをつくりあげた方が、より良くおもしろいモノができあがるはずです。

1人では限界がある発想を可能にするためのサポートをする。そこに私たちの存在価値があると思っています。

 

主力の商業デザインにオリジナルな発想の付加価値を持たせて。

他社ではできないことをカタチにするというのが、私たちの役目であり、仕事のおもしろさです。

地方の印刷会社は、どこも同じだと思いますが、企画・デザインから印刷・製本まで全工程を内製で行なっています。

そのため自由度・安心度が高いというのが弊社の利点です。

主力は、商業デザインという分野です。昔はチラシ関係が多かったのですが、今はオリジナルな企画を加えたパンフレット類やノベルティの制作などに主力がシフトしています。

全国展開の量販店は、本社や本部でチラシを一括して制作するようになり、昔のような店舗単体の制作依頼は激減しています。またSNSの普及により、顧客と店舗がダイレクトにつながりコミュニケーションを図る時代です。

弊社では、そうした動きに対応した企画開発にも力をいれています。

 

印刷業界の未来は明るく、無限大の可能性を秘めている。

新しいモノをつくり、お客様に喜んでいただく。そこから、新しい顧客の開拓に結びつけていくという営業方針は、これからも変わらず継続していきます。

平成31年は、創業100周年。印刷を通じて歴史の変遷を見つめてきた100年企業として、今まで培ってきた信頼を守りながら、新たなことにチャレンジしていきます。

どんなにデジタル化が進んでも、紙媒体(印刷物)は無くならないと思っています。

また、印刷技術の活用は、無限に広がっています。

たとえば駅や空港などではデジタルサイネージ(電子看板)の設置が進んでおり、ポスター広告も変化しはじめています。しかし、そうした「新しい媒体」に対応するためには、印刷の世界で育んだ企画力とグラフィック・デザインの技術が欠かせません。

視点を変えれば、印刷業界の未来は明るく見えてきます。

 

信頼される体制づくり。

デジタル媒体とも融合した業務展開を弊社は推進しており、企画から製品の提供までを高いチームワークと確かな技術、厳しい品質管理の下で実施しています。次の時代を見つめながら、常に新しい発想を私たちは提案していく体制を整えています。

また弊社では「ワークライフバランス」に取り組んでいます。次世代育成支援対策推進法に基づき一般事業主行動計画を策定し、従業員が仕事と子育ての両立を図り、短時間勤務などの制度を利用しています。これからも規則、雇用環境の整備を進めていきます。

 

「有言実行」これだけは大切にしたい。

有言実行は、そう簡単なことではありません。

弊社では、はじめから「できません」とは言わない。それを全従業員が実行しています。

つい「できない」「無理だ」と言ってしまうときが誰にでもあると思います。「できない」といえば、物事はそこで終わりになってしまい、新しい発想など生まれないと思います。

お客様と交わす約束は、どんな小さなことでも守っていく。その積み重ねが信頼を築き、お客様と対等な立場で仕事をしていくことができると確信しています。

 

お客様の喜びは、私たちの喜び。

お客様のさまざまな要望に迅速・的確に応えるために、独自のノウハウを持った人や会社とのネットワーク構築に力を入れています。

また産業フェアなどを通じて話題を呼んでいる、開くと絵柄や文字が飛び出すPOP UP(ポップアップ)印刷やトリニティ・カード「トリカ」などオリジナル商品の制作にも力を注いでいます。これからも、こうした取り組みを通じて、お客様満足度を高めてまいります。

 

企業情報

事業所名:全但印刷工芸株式会社
代表者名:宮谷 智彦
創業年:1919年(大正8年)
設立年:1969年(昭和44年)法人化
住所:兵庫県養父市八鹿町八鹿1308(本社)
兵庫県朝来市石田456-1(朝来支店)
電話番号:079-662-4165
ホームページ:http://www.zentan-print.co.jp/

【主要事業】
印刷業(POP UP、商業、出版、事務用)、シール・ラベル・ステッカー、オリジナルカード制作、看板・のぼり旗制作、ノベルティ制作、CM・動画・ウェブサイト制作、オリジナル商品販売

【主要商品】
チラシ、パンフレット、リーフレット、ポスター、名刺、はがき、書籍、伝票、シール、看板、トリカ

【沿革】
●大正8年  八鹿にて「日の出印刷」を創業
●昭和44年 「全但印刷工芸株式会社」を設立
●平成18年 4代目代表に宮谷智彦氏が就任