地元企業と取り組む新商品開発!<産学官連携事業>

2021.04.05 お知らせ 活動報告

※左より、和田山高等学校生徒の「森 しずく」さん、「川見 七海」さん、「原 遥」さん、和田山高等学校教員の「霜尾 利之」さん

 

事業の概要

地元企業「あいす工房らいらっく」様より新たな商品・サービス開発の依頼を受け、和田山高等学校の生徒さんたちに新たな商品・サービスの提案をしていただきました。新たな商品・サービスを提案していただくために、現状分析・ニーズ・ターゲット・コンセプト・デザインなどの授業を展開しました。

 

事業の目的

  1. 新たな商品・サービス開発の過程を実践することで、働くことの魅力をいち早く体感してもらう。
  2. 高校生に地元産業・企業の理解を深めてもらい、地元に誇りを持ってもらう。
  3. 高校生ならではの豊かな発想や着眼点によって、地元企業の活性化の原動力になってもらう。
  4. 高校生が地元に就職(または進学後にUターンして就職)することで、地域産業・企業の振興に貢献してもらう。

 

商品開発を終えて

パッケージデザインのキャラクター(じぇら美・らいらっく)を考えた3人に、商品開発を通しての感想をインタビューしました。

 

≪原さん≫
パッケージデザインのキャラクター原案を考えました。
あいす工房らいらっくさんのジェラートは、ジャージー牛を使用されているのが特徴ということを知り、ジェラートとジャージー牛を組み合わせたキャラクターを作りました。
見た目以外でもインパクトを与えられるように、キャラクターの名前(じぇら美・らいらっく)に関しても、あいす工房らいらっくさんの店名がひらがなという点も踏まえて、カタカナよりもひらがなの方が良いのでは、といったように、ネーミングセンスにもこだわりました。
商品開発の中で難しかった点は、キャラクターについてお店側の想いや要望などを踏まえてつくっていくことがとても難しかったです。
ジャージー牛とホルスタインの違いなどを絵でどう伝えるか、という点を考え、牛のキャラクターについて調べたり、著作権の面も考えながらキャラクターをつくりました。
お店の雰囲気を考えたり、いただいた要望をどう反映させるかなどが難しいと感じました。

   

 

≪森さん≫
自分たちが考えたキャラクターや新商品についてパワーポイントで資料をつくり、皆の前で発表をしたことも授業の中で楽しいと感じた1つです。
パワーポイントの使い方などを授業で学び、経験できたことが楽しかったです。
自分たちが考えた商品が、他の商品と被っていないかを調べたりすることは大変でしたが、様々な商品を見ることで、その商品の良い点を見つけたりする鑑識眼が鍛えられた気がします。

 

≪川見さん≫
私はキャラクターの原案作成については関わっていないのですが、パッケージデザインのロゴを考えるところからデザインに関わりました。
皆で話し合いをする中で、あいす工房らいらっくさんの現在のロゴ(牛乳ビン)も取り入れたいと考え、パッケージのロゴではキャラクターが牛乳ビンを持ったデザインを考えました。
また「朝来市らしさ」をどう表現するかはとても難しかったです。
商品開発授業を受けて学んだことは、発想力の大切さです。
このデザインがお客さんにどう伝わるのか、他の人から見てどうなのか?
人によって物事の捉え方違うので、話し合いの中でもたくさんのアイディアや意見が出ました。
1つの商品をつくるために、色んな観点から考えなければいけないという点はとても難しかったです。

  

商品開発授業を担当されている霜尾先生は、教科書で学ぶだけでなく、生徒たち1人ひとりが自分たちで考えながら活動的に動いてもらえるように、授業づくりを行なわれました。
計24名の和田山高校の生徒さんたちが、1年間を通してとても素敵なアイディアが詰まった商品を考えてくださいました。

 

和田山高等学校生徒が開発した商品について

開発商品:黒糖ミルクジェラート

キャッチコピー:コクッとうなずく黒糖ミルクジェラート

 

連携機関

■兵庫県立和田山高等学校
■あいす工房らいらっく
■兵庫県中小企業団体中央会
■朝来市産業振興部 経済振興課内 あさご元気産業創生センター