株式会社コスモ

2018.08.15 活動報告

三次元計測によるハイブリット測量。最先端技術に果敢に挑戦する若き技術者集団。「総合建設コンサルタント会社」

最適なソリューション・サービスの提供。そこに未来への架け橋がある。 

今や総合建設コンサルタント会社として羨望を集める存在となっている株式会社コスモは、平成元年(1989年)8月に創業。世の中は岩戸景気に迫る好景気の真っただ中であった。

しかし、平成3年(1991年)にバブルが崩壊して「失われた20年」と呼ばれる低迷期に突入。その後もリーマンショックなど度重なる経済の危機が日本中を席巻した。川見元(かわみもと)氏は、そんな厳しい時代の中で経営に苦戦する創業者の父と共に会社を支えてきた…。

現在、若き経営者として手腕を振るっている川見元氏は「経験から始めて、真剣な反省が生まれ、失敗を価値ある教訓として生かすことができる」と当時を振り返る…。

最先端の新技術を積極的に取り入れた先進的な事業展開で異彩を放つ株式会社コスモは、ドローン(UAV)の可能性にいち早く着目し、三次元計測に取り組む。

また国土交通省大臣官房技術調査課のアイ・コンストラクション推進コンソーシアムのメンバーとして、ICTの全面的な活用に向けての支援など多彩な事業活動を行なっている。

そこには未来を見つめ地域の発展を願う熱い情熱が満ち溢れていた…。

 

幅広い視点と異なる技術の研鑽。

事業の承継について。

東京の専門課程を修了し、平成13年にUターンして入社。平成24年に父から事業を継ぎ、代表取締役に就任しました。

会社を経営していく立場になり、厳しい時代を乗り越えるためには個々の能力向上と少数精鋭が鍵と判断して、社内改革に着手しました。その1つとして取り入れた「社員の学ぶ機会づくり」は、今も継続して実施しており、現在ではほとんどの従業員が有資格者です。

 

若き次世代企業だからこそ、リスクを恐れずにできることがある…。

ほかの企業がやらないような新しい技術に目を向け、積極的に取り組んでいます。それは若い世代の若い力を持っているからできることで、そこが他社とは違う点だと思いますね。

まだ業界がドローン(UAV/無人航空機)に振り向かなかった頃から、その可能性に着手してさまざまな取り組みを行なっております。たとえば、ドローンや地上レーザースキャナー(TLC)などを使用した最先端の3次元測量技術は弊社ならではの強みだと思っています。また取得した3次元データをもとにして、3Dプリンターにより立体化したものを見ていただけます。

 

これからの時代に欠かせない、ストックマネジメント。

ベースとなる業務は、建設関係のコンサルタントです。主力は地籍調査とストックマネジメントと呼ばれる維持管理業務分野ですね。特に橋梁に関しては得意としています。

この朝来市近辺でも橋の建設コンサルタントに力を注いでいます。これからの時代は老朽化した橋を新設するのではなく、いかに補修・補強をし保全していくかが求められており、そのための判断となる調査は欠かせないものです。橋の基準となる橋梁の状況などを診断して、どのような補修工法が良いかをコンサルしています。いわば「橋のお医者さん」みたいな役割ですね。

 

ドローンは1つのツールと考え、本業に繋げています。

弊社の場合は、技術力を提供しています。常に新しい技術や方法が出てくるので、ものづくりという概念から言うと、異なる部分があります。何かをつくって、それを何かに応用してというのではないので…。

たとえばドローンでなら、測量現場や、災害現場などにも使えます。多様化はできるけれども、我々がドローンを持っているからといっていろいろな会社に行ってやらせてくださいと言ったら、それは私の中ではちょっと違うと思います。

確かにドローンがあれば、さまざまなことへの展開が可能です。しかしその使用用途を間違えたら本末転倒になってしまいますからね。

 

新しい産業を生まなければ新規の開拓もない。

ドローンを導入したことで、さまざまな方が興味を持って声をかけてくださることが多くなりました。

私どもの取り組みを知って、官公庁をはじめとして、多くいろいろな方が視察に訪れています。

「こんなことができないか」という相談も増え、そのおかげでさまざまな実験をさせていただいています。

ただ実験は、あくまでも慈善事業的な要素が強いので…。まだまださまざまな規制などがあり、産業としてやっていくことがなかなかできないというジレンマがありますね。

 

全てはお客様にとっての「最善」を提供するために。

私どもの仕事は、何と言っても信用なので、高い業務品質を維持することが大切だと思っています。そのためにも、お客様とのコミュニケーションを密に取り、相手の要望にしっかりと応えられるようにしています。

人はそれぞれ解釈が違うものです。見解の相違が無いように打ち合わせは基本2人体制で行なっています。

また、業務の実施にあたっては弊社ならではのチェックリストを用意して、常に「是非と改善」を試みながら、お客様にとって「最善」な提案や技術をお届けできるように努めています。

 

大切にしていることは…。

ビジネスは「人・物・金」と言われておりますが、1番は人です。

どんな仕事でも達成感を得られなければ面白くないと思います。

従業員のひとり1人がやりがいを持って仕事に取り組み、共に喜び合える環境の維持をなによりも大切にしています。

 

もう1つ大成にしているのが、「地域との繋がり」。

この地域で会社を営んでいる以上、地域への貢献はあたりまえだと思っています。ただあまり目に見えるカタチは好きじゃないですね。

たとえば少年野球・サッカーチームへの寄付・社員が監督やコーチを引き受けるなどして、地域の方々と親愛を育んでいます。

また地元のお祭りや障がい者施設への貢献、小学校で配布される新聞への協力。消防団の活動にも社員一丸となって取り組んでいます。

その結果と言ってはなんですが、ありがたいことに、地元雇用という貢献ができていることですね。

 

今後の会社のあり方は…。

地域になくてはならない存在に成長させることに、今後も邁進したいと思っています。

この朝来のまちに「コスモがあって良かった」と言われるような会社になれるように努力したいですね。

そして周囲から信頼され重宝がられるように…。

 

企業情報

事業所名:株式会社コスモ
代表者名:川見 元
創業年:1989年(平成元年)8月
住所:兵庫県朝来市和田山町秋葉台2‐105
電話:079-672-5483
ホームページ:http://cosmo1989.co.jp/


【業登録】建設コンサルタント登録 建28 第8779号/補償コンサルタント登録 補25 第3405号測量業登録 第(6)ー18452号/二級建築事務所登録 第02A 02950号

【有資格者】技術士(建設部門・技術士総合技術監理部門)、RCCM(建設部門)、監理技術者、一級土木施工管理士、一級造園施工管理技士、一級管工事施工管理技士、管理建築士、二級建築士、測量士、測量士補、コンクリート診断士、コンクリート技士、プレストレストコンクリート技士、道路橋点検士、地籍主任調査員、地籍調査管理技術者、地籍工程管理士、産業用マルチオペレーター技能、第二級陸上特殊無線技士、第三陸上特殊無線技士、第四級アマチュア無線技士

【主な業務】
棟梁点検/道路付属物点検/構造物点検・詳細調査・健全度診断/非破壊調査/道路防災点検/森林施設点検/社会資本ストックのストックマネジメント

【主要事業】
ドローン(UAV)と地上レーザースキャナ(TLC)を融合したハイブリット測量

【主な機械設備】
GNSS測量機(ライカGPS)(1・2級測量機各種)/1急トータルステーション(ライカMS50)
2級Aトータルステーション(ライカTS15Lite)(ソキアix-1005)(トプコンGT-505)(トプコンPS-105AC)
3級レベル(ソキアB21自動レベル)(トプコンAT-G2自動レベル)
地上型3Dレーザースキャナー(ライカScan Station P40)(FARO Focus S 350)
測量計算CADシステム(WingNeo INFINITY、他各種)/建設系2次元CADシステム(V-nas)
3Dプリンター(MAKERBOTREPLICATOR)/大型AOカラースキャナー(SmartLF SC25 Xpress)
大型インクジェットプリンター(imagePROGAF iPF680、780)/空中散布用無人航空機(MG-1)
大型産業用無人航空機(DJI Matrice 600、600Pro、DJI S900)/中型産業用無人航空機(DJI Inspire 2)
小型無人航空機(DJI Phantom 4Pro/SfMソフト(Pix4D mapper、PhotoScan Professional)

【社訓】
一、元気で(正確な設計測量で)
二、仲良く(仕事に相互協力し)
三、朗らかに(より良い成果品の作成)