Clap アマノヤ

2018.08.11 活動報告

あなたの街の電気屋・便器屋・便利屋・元気屋として選ばれるお店を目指す。

調子が悪ければすぐに見てもらえる町の“電気の”お医者さん

家電販売、修理、電気工事、リフォームなどを行なう「Clap アマノヤ(クラップアマノヤ)」は、2018年で創業70周年を迎える。元々は「有限会社天野屋ラジオ商店」としてスタートし、創業40周年の1988年に現在の社名となった。

社名の「Clap」は1文字ずつに意味があり、「C」はコミュニケーション、「l」はラブ、「a」はオーセンティック(本物)、「p」はプラザ(広場)。それらすべての意味を大切にして、お客様との繋がりの中で拍手(Clap)していただけるような会社になるという目標が込められている。

「当店は地域に密着したお客様に選ばれる店を目指しお客様の生活向上に貢献する」を経営理念として掲げ、毎日8時半の朝礼では経営理念と行動指針を唱和してから1日がスタートする。

行動指針は「お客様に喜ばれる商品サービスを提供する」「お客様との約束は必ず守る」「その日のことはその日のうちに対応する」「コスト意識をもって行動する」「5分前行動を心がけ時間を有効活用する」の5つである。これを日々心がけ次期社長「藤原芳幸」氏に、Clapアマノヤについて語っていただいた。

 

Communication Love Authentic Plaza

強みについて。

今は量販店やネットが強い時代になっており、町の電気屋となると値段では勝てなくなっています。そんな中で、自分が消費者の立場に立ったとき、どうしたら町の電気屋で買うだろうかと考えました。

私たちは個々のお客様に対して、何かトラブルがあった際にすぐにとんで行くことができます。自身のお店で出す商品は、お嫁に出すようなものですので、最後まで面倒を見ますというスタンスでいます。「寝室のエアコンが…」と言われれば、お客様によっては何の型の物が設置されているか、何年頃に購入されているかなども把握できています。そのため、その日のうちにまず一時対応として素早く行動することが強みかなと思います。

Clapアマノヤでは、パナソニックのブランドをメインに扱っておりますが、修理については各メーカーの修理電話を知っているため、他メーカーの相談にも応えることができます。

お客様からクレームを直接メーカーに伝えられる、また自分自身が原因についてしっかり知ることができるのも、強みの1つかなと思います。何か家電に不具合があったときに、お客様は製造会社ではなく販売店にクレームをいれられることがほとんどです。そのときに、すぐにメーカーに問い合わせ原因を調べてもらい、しっかりとお客様に説明することができます。対応スピードなどは、個人店だからこその速さがあるのではないかと思います。

 

事業承継について。

大学卒業後、「松下幸之介商学院」という、パナソニックショップの後継者を育成するパナソニックグループの人材養成学校で1年間勉強をしました。その学校の卒業生が加盟する「明徳会」という同窓会組織があり、年に1回集まり情報交換をしています。

どういう風にしてこの商品を売ったのか、こんなときどうしたか、などの情報を交換し、常に変わっていく情報に遅れをとらないようにしています。

このような形で人材育成できる場があるため、事業承継の際などにも活用したいなと思います。

 

百年続く店を目標に。

私自身は、「いかにファンをつくっていくか」を目標にしています。人口が減っていく中で購入されるお客様も減っていきます。しかしそこで辞めるわけにはいかないので、私が生きているうちに100周年は迎えたいと思っています。

そのために、情報発信・収集は常にしていかなくてはいけないですね。明徳会での集まりの他にも、勉強会などにも参加しています。また家電量販店などにも足を運び、パナソニック以外のメーカーの視察などもして、自分自身の情報力を常にアップデートするようにしています。

100年続けるのであれば、時代がどう変化しようが日々チャレンジしていくことが大切だと思っています。今後、店を大きくしていくというよりも、認知度を広めていろいろなことを行なっていることをアピールしたいです。

無理に売る営業ではなく、お客様のためになる物を売れるように、お客様の家の状況を見て、何がお客様に合うのかを見極めて売るようにしていきたいです。営業は苦手なんですけどね…(笑)

自分の要望になるのですが、近場のいろんな業種の方と連携をしていきたいと思っています。

修理などのトラブルがあった際、自社で対応できない場合は知り合いに頼んだりしているのですが、遠方の方のため、行動指針にしている「その日のことはその日のうちに対応する」ということが難しいときがあります。

「あなたの町の電気屋・便器屋・便利屋・元気屋さん」であり続けるために、いろんな業種の方との繋がりを増やしていきたいと思います。お客様に信頼されて、行動が早い人がいればな…と考えながら、自分から接触ができていないので、今後行なっていきたいと思います。

 

新規事業について。

家電販売だけでは足りない部分が出てきているので、リフォーム業もメーカーと連携を取りながら行なっています。

「パナソニックは高いから…」とお客様に言われることもありますが、そのときは取引先に相談をして、お客様がいいと思ってくれるリフォーム展開をしつつ、徐々に波に乗っていきたいと思っています。

新規の顧客開拓は苦戦しています。しかし、購入していただくことは難しいのですが、商品の質問はよく受けたりします。信頼にも繋がっていくと思うので、質問にしっかりと答えられるように、まだまだ勉強をしなくてはいけないと思います。その人たちが将来お客様になっていただけるようにと思いながら接客を行なっています。

あとは、瓦版を年に4回配布したりしながら、新規顧客にも知っていただけるようにしていますね。

 

チャレンジしていきたいこと。

チャレンジしていきたいことはいろいろとありますね…。あくまで夢なのですが、田舎なので、あったら便利と思うような物の販売などをしていきたいなと思います。

例えば、私はペットを飼っているのですが、ペット用品を扱っているお店は近くに無いですよね。そういった地元のお客様・住民のニーズにあった物を家電と一緒に販売できたら良いなと思います。お客様に、家電以外のいろんな面で必要を感じていただけるお店でありたいと考えています。

また、クレジット払いは当店でも取り入れているのですが、仮想通貨払いなどが今後主流になる時代がくるのであれば、そういったものも取り入れていくことも考えたいですね。

 

事業所情報

事業所名:Clap アマノヤ
代表者名:藤原 幸男
設立:1948年(昭和23年)㈲天野屋ラジオ商店設立/1988年(昭和63年)「Clapアマノヤ」に通称変更
住所:兵庫県朝来市生野町口銀谷586
電話番号:079‐679‐2143
保有認証等:第一種電気工事士、第二種電気工事士