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手話はみんなのもの No.5
●デフリンピック
オリンピックと同時開催されるパラリンピックには、聴覚障害者の競技種目はありません。聴覚障害者独自のコミュニケーション支援の整備に過度な負担がかかるというのが原因の1つとされています。
別に、デフリンピックという、聴覚障害者だけの大会があります。1924年にフランスで夏季大会が開催され、1949年にオーストリアで冬季大会が開催されてから、夏・冬それぞれ4年に一度開催されています。日本も毎回多くの選手を派遣しています。
聴覚障害の認定基準は、70dB(*1)ですが、デフリンピックの参加基準は55dBとなっていて、55dB~70dBの聞こえにくい状態の選手の活躍できる場ともなっています。
次回、2025年夏季デフリンピックは、デフリンピック100周年大会となり、 初めて日本で開催されます。世界各国から大勢のアスリートが参加し、大会では、国際手話が飛び交います。現在、国際手話を覚えようという企画も盛り上がっています。
(*1) dB(デシベル)は、音の強さのレベルを表す単位。聞こえる基準レベルは0dB(ゼロデシベル)で、数字が大きくなるほど聞こえにくい。日本では、両耳の聴力レベルが70dB以上(または、片方の聴力が90dB以上、他方が50dB以上)で身体障害者手帳の交付が受けられる
●手話のなりたち(歴史的由来から)
手話のなりたちの最後は、4「歴史的由来」からできた手話です。
「加藤」、「佐々木」、「斉藤」という名前は、歴史上の人物の特徴から作られた手話です。
「加藤」、「佐々木」、「斉藤」、「デフリンピック」の表現を動画で紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=jmdQ8Gp2C7c