本文
羽渕鋳鉄橋
「鉱石の道」の歴史をたどる
生野(朝来市)、神子畑(朝来市)、明延(大屋町)の3鉱山は一体的に事業運営されてきた鉱山で、3地域はこの鉱山産業によってまちが形成されてきた地域です。
馬車道
羽渕鋳鉄橋
兵庫県重要有形文化財(建造物) 昭和51年3月23日指定 羽渕鋳鉄橋
移築後の姿
移築前の姿(田路川架橋時)
現在の鉱山道路上にある橋の親柱
1.所在地 | 朝来市羽渕字柳16番地1(移築後) |
---|---|
朝来市羽渕字柳16番地1(移築後)字田中212番地4から字中筋137番地1(移築前) | |
2.建設年代 | 明治20年竣工 |
3.構造 | 鋳鉄製二連アーチ橋 |
4.規模 | 橋長 18.150m 幅員 3.175m |
5.所有管理 | 朝来市 |
6.指定日 | 昭和51年3月23日 |
「羽渕のめがね橋」の愛称のある鋳鉄製二連の美しい洋式の橋である。明治20年に神子畑鋳鉄橋と同時に架橋されたものであり、神子畑鉱山・選鉱所から生野精錬所へ鉱石を運搬用の五つの鋳鉄橋のうちのひとつである。
明治22年に洪水のため、流されたこともあって、その時に修復された。以後、通学路や生活道路として使われていた。また、昭和46年頃に橋床と手すりの補修が行われた。
平成2年9月の19号台風の災害による田路川全面改修により、川幅が拡幅されたため、平成7年6月に鉱山道路から遠くない現在の場所に当初架橋時の姿に復元、移築された。
石積等も、移築前のそのままの状態で復元されており、基礎の石組みといい、頑丈な構造といい、明治初年のものらしい重厚さがある。
南に伸びる鉱山道路と石垣
鉱山道路・田路川にかかる新金橋
移設先の羽渕鋳鉄橋