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一緒に考えよう!子どもたちが人生を前向きに歩んでいくための心の土台づくり(コラム連載vol.5 常識への囚われ)

ページID:0002516 更新日:2023年1月6日更新 印刷ページ表示

コラム連載vol.5

常識への囚われ

学生時代、私のかっこいいダメージジーンズを見つけた母は、そこに活躍の場を見出したのでしょうか。とても丁寧に縫い合わせ、穴を塞いでくれました。「おかん!これやとかえって貧相なジーンズに見えるっちゅうねん!(苦笑)」

親子でも30歳も離れるとお互いが持っている「常識」は違うんだなーと感じたものですが、そんな常識を親が子どもに一方的に押し付けてしまうと、子どもは気持ちを受け止めてもらえず自己肯定感が下がりやすくなります。さらに我々が盲目的に受け入れている「常識」の中には、実は我々の自己肯定感を下げる危険性をはらんでいるものもあるので、それらに囚われないように私は気をつけています。

例えば子どもに「部活動に専念したいから習い事を辞めたい」と相談されて、「両立できるよう頑張れ。継続こそ力なり!石の上にも三年!」とつっぱねたとしましょう。気持ちを受け止めてもらえず自己肯定感が下がるだけでなく、それに囚われ将来仕事で厳しい労働を要求されても「石の上にも三年」と頑張り、心身の健康を害することになるかもしれません。辞めずにやり抜く力を養うのはとても大切ですが、時には辞める勇気を育むことも大切だと思います。

常識への囚われの画像

「男だったら泣くな」という常識も同じで、辛い気持ちを言いだせず、人に甘えたり助けて貰ったりすることができないまま大人になるかもしれません。そんなの寂しい。男でも泣いたっていいじゃない!私なんて、今でも悔しいことがあれば妻に泣きついています(笑)。

普段、私たちの会話の中で多く耳にする「普通は〇〇するやろ」という発言にも慎重になる必要があります。なぜなら発言した人の「普通」は、聞く人によっては常識を押し付けられることになり、先述のような不幸を招きかねないからです。

物理学者として有名なアインシュタインが「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」という格言を残しているように、「大人が盲目的に受け入れている常識」が「偏見」である可能性を否定できません。だから私は人にそれらを押し付けまいと気をつけているのですが、それはそれで「あいつには常識が通用しないから…」なんて言われることもあって(笑)、世の中バランスが難しいですね。

次回は、「子どもの成長を妨げる過保護な関わり」について考えてみたいと思います。

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コラムの筆者の紹介

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前川 進介 さん

昭和53年(1978)丹波市生まれ
(株)みんなの村代表取締役
平成28年度から朝来市人財育成プロジェクトディレクターとして、ASAGOiNGゼミU-18の講師や、自己肯定感を育むための言葉かけなどをまとめたパンフレット『子どもたちの未来のために子育て中の私たちが今できること』づくりに携わっています。


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