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文化財とは、文化財保護法の中で「我が国の長い歴史の中で生まれ,育まれ,今日の世代に守り伝えられてきた貴重な国民的財産です。これは、我が国の歴史,文化等の正しい理解のために欠くことのできないものであると同時に,将来の文化の向上発展の基礎をなすものです。 」と定義されています。
朝来市には、古代から近現代に至るまで多くの文化財が存在し、朝来市の歩み、先人たちの営みの積み重ねを現在に伝えています。
文化財課では、これら地域の個性を守り、適切に後世へ継承するために、調査研究、情報発信、地域活性化への取り組みを行っています。
また、まが玉づくりや土器づくりなどの体験学習や考古学講座、講演会など、埋蔵文化財を身近に感じていただけるような企画を用意しています。
朝来市内にはおよそ1,600ヶ所もの遺跡があります。
朝来市埋蔵文化財センターでは、これらの遺跡や遺跡から出土した遺物(埋蔵文化財)を適切に管理するとともに、調査研究をすすめ、その成果を一般に公開していくことを業務としています。
出土した遺物を洗浄し・復元し、詳細な記録をとります。
調査した情報や遺物を市民の皆さんに公開、発信します。
適切な温湿度管理のもとに保管収蔵し、未来へとつなぎます。
文化財課では、朝来市埋蔵文化財センターでの上記の業務のほかに、以下の文化財関係業務を行っています。
教育委員会の諮問に応じて文化財の保存及び活用に関する専門的技術的事項を調査審議し、必要と認める事項を教育委員会に建議します。
和田山郷土歴史館、朝来民俗資料館、ムーセ旧居の3つの施設の維持管理、運営を行っています。
竹田城跡の石垣修復や保存管理に関することのうち、特に専門的な部分の業務を行っています。
朝来市には、国特別天然記念物「オオサンショウウオ」をはじめ、多くの天然記念物が存在しています。
それらの保護や現状変更等の業務を行っています。
兵庫県で初の国重要文化的景観「生野鉱山及び鉱山町の文化的景観(2014年選定)」の保護事業を行っています。
平成29年(2017)、朝来市は、姫路市、神河町、市川町、福崎町、養父市とともに、日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~」の選定を受けました。
その構成資産の保護整備や、学校等への出前講座を行っています。