本文
第4次朝来市環境基本計画
第4次朝来市環境基本計画
- 「第4次朝来市環境基本計画」は、「朝来市生活環境保全条例」に位置づけられた計画であり、本市の最上位計画である「第3次朝来市総合計画」を、環境面から総合的かつ計画的に推進するための計画です。
- 上位計画となる国の「第六次環境基本計画」や「第6次兵庫県環境基本計画」の内容を踏まえるとともに、本市の関連計画との整合を図りつつ、本市が展開する環境施策や、市民・事業者の環境に配慮した取組に関する基本的な方向性を示しています。
計画の期間
- 計画の期間は、2025年度から2034年度までの10年間とします。
- 今後の環境を取り巻く動向の変化等に的確に対応していくため、2030年度を目処に必要に応じて計画の見直しを行います
望ましい環境像
- 望ましい環境像とは、本市がこれからどのような環境を目指していくかを分かりやすく表現したキャッチフレーズであり、本市・市民・事業者が共有する長期的な目標です。
- 本市の強みである「自然」をベースに、環境保全によるウェルビーイング(高い生活の質)を実現するため、「第3次朝来市総合計画」が掲げる将来像「人と人がつながり 幸せが循環するまち~対話で拓く朝来市の未来~」を目指し、以下に示すとおり設定します。
⼈と⾃然が共⽣し 豊かな環境を守り活かすまち 朝来市
望ましい環境像の実現に向けた取組
望ましい環境像の実現に向けて、「脱炭素」、「⾃然共⽣」、「資源循環」、「健全・快適」、「共創⼒」の5つの環境区分ごとに基本目標及び目標指標を設定し、13の基本施策を展開していきます。
基本⽬標1【脱炭素】
脱炭素(カーボンニュートラル)の実現に向けて、⼈と地球にやさしいまちをつくります
- 省エネルギー対策の推進
- 再⽣可能エネルギーの導⼊拡⼤
- 脱炭素型まちづくりの推進
- 気候変動影響への適応
近年、気温の上昇、大雨の頻度の増加、熱中症リスクの増加など、地球温暖化の進行に伴う気候変動及びその影響が全国各地で現れており、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしています。そのため、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(脱炭素)の実現に向けて、市民一人ひとりの意識改革や行動変容の促進を図るとともに、地球温暖化対策を通じた生活の質の向上にもつなげることで、人と地球にやさしいまちをつくります。
基本⽬標2【⾃然共⽣】
⾃然再興(ネイチャーポジティブ)の実現に向けて、誇るべき豊かな⾃然を守り活かすまちをつくります
- ⽣物多様性の保全
- 森林の保全
- 農地の保全
生物多様性に富んだ美しく豊かな自然と、そこからもたらされる私たちの生活を支える様々な恵みは、本市の最大の魅力であり、市民共有の財産です。これらを、将来世代に継承していくことは、今を生きる私たちの責務です。そのため、市民一人ひとりがその重要性を改めて認識し、ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現に向けて、全国に誇るべき豊かな自然を地域一体となって守り、自然が有する多様な機能を活かすまちをつくります。
基本⽬標3【資源循環】
循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現に向けて、ごみを減らして資源が循環するまちをつくります
- 3R(スリーアール)+Renewable(リニューアブル)の推進
- ごみの適正処理の推進
従来の大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システムは、便利で快適な生活をもたらした一方で、様々な環境問題を引き起こしています。そのため、従来の経済システムから脱却し、サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行が求められています。その実現に向けて、市民一人ひとりが限りある資源を大切にし、地域一体となってごみの3R や適正処理により一層取り組むとともに、新たにプラスチックの資源循環の推進を図ることで、ごみを減らして、多くの資源が循環するまちをつくります。
基本⽬標4【健全・快適】
健全で快適に⽣活できる良好な環境が確保されたまちをつくります
- 健全な⽣活環境の保全
- 快適な⽣活環境の形成
私たちが健康で文化的な生活を営むためには、生活環境を健全で快適に保つことが必要不可欠です。そのため、大気汚染や水質汚濁などの公害の未然防止対策、美しい自然景観の保全、地域に根ざした伝統ある歴史・文化の保存等の推進を図ることによって、市民誰もが健全で快適に生活できる良好な環境が確保されたまちをつくります。
基本⽬標5【共創⼒】
⼀⼈ひとりが環境について考え、みんなで環境保全に取り組むまちをつくります
- 環境学習・環境教育の推進
- 環境保全活動の推進
環境問題は、地球温暖化やプラスチックごみによる海洋汚染等の地球規模のものから、大気汚染や水質汚濁等の身近なものまで幅が広く、内容も多岐にわたっています。多様化する環境問題の解決に向けて、学校や地域の様々な場での環境学習・環境教育の機会の拡充や環境保全活動の活性化を図ることで、市民一人ひとりが環境問題を「自分事」として捉えて、環境について考え、みんなで環境保全に取り組むまちをつくります。
第4次朝来市環境基本計画
過去の朝来市環境基本計画